職員対談6

CROSS TALK

3. 予備校として、代ゼミとして大切にしたいこと 

土生:私は、教育の本来の意味はその人間の中に潜んでいる可能性を引き出すことだと思うんですね。
誰かがそばに立っていてくれて、自分の努力を見てくれていた方が自分の可能性に気づきやすいので、私たちはそういう存在になれたら良いのかなと思います。
受験っていうのは一つのきっかけというか、努力すればこれだけのことができるんだっていうことを経験する場でもあると思うので、そういう貴重な機会として受験を捉えた時に予備校は何をすべきかを考えるべきだと思います。

木戸:もし不本意な結果になってしまっても受験の成功と失敗って、合格と不合格じゃないと思っていて、目標に向かってどんな努力をしたかとか、そういうところにも受験の良さや真髄があると思っています。
“受験”はただ辛いものじゃなくて、“いろいろな経験や感情を得て、人生の糧にするもの”そんな1つのタイミングにしてもらえるような関わり方をこれからもしていきたいと思っています。
教育に関わるということは、本当に責任感が伴うことですし、熱意が必要だと思います。
生徒にとっては、その時に関わった人が自分の大学受験をサポートしてくれる人になります。その時の熱意は絶対に生徒に伝わると思うので、しっかりと向き合うことを大切にしたいなと思っています。
私は代ゼミのキャッチコピーである『志望校が母校になる』という言葉が本当に好きなので、ぜひ生徒には今までの頑張りを行きたい大学にぶつけてほしいなと思っています。

土生:私が若手に期待することは、可能性をもっとも多く持っているのは若手職員で、やっぱり新しい動きは若手からしか出てこないと思うので、自分から主体的に信号を発信してほしいということですね。
それがうまく受け入れられることもあるでしょうし受け入れられないこともあると思うんですけど、それを前もって予測して、じゃあ発信をやめておこうというのではなく、とりあえず発信することが大事だと思います。それはその人にとってだけじゃなく、組織全体のためにも絶対必要なことなので。
私が一番期待するのは、若手の発信能力と意欲ですね。それだけで私は十分だと思います。あまり結果を予測したり計算したりしないで、発信能力と意欲さえあればそれで良いんだと思います。とにかくやってみる。そしてそれがどう反響して自分に戻ってくるかは発信しないとわからないわけですから、そういうチャレンジをする気持ちを大切にしてほしいと思います。

対談は2023年12月に行ったものです。