東北大学

1.志願者数・志願倍率

【図表①】志願者数の推移(前期・後期)
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【図表②】志願者数の推移(前期・文理別)
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【図表③】前期日程志願倍率(全体+文系)
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【図表④】前期日程志願倍率(理系)
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 前期日程全体の志願者数は、2022年度比で153人の減少、-3.5%の4,239人となりました。2021年度から2022年度の志願者数の変化は2.4%の減少でしたので、それを上回る減少率となりました。過去10年でみると、「指定国立大学への指定」があった2018年度(5,242人)をピ-クに2020年度まで徐々に減少しました。2021年度は若干の増加に転じたものの、2022年度から引き続き減少となりました。2014年度以降では、2023年度は最も少ない志願者数となっています。
 2023年度は共通テストの平均点が上がったものの、国立大前期日程全体では志願者が1.6%減少し、ほかの国立旧帝大でも志願者が減少した大学が目立ちました。とりわけ東北大は減少しています。さらに、後期日程の志願者も2022年度比で325人の減少、-24.4%の1,007人となっています。後期日程を実施している旧帝大については、前期日程で志願者を減らしていても後期日程も含めた総計でみるとプラスか前年並みの場合がほとんどでしたが、東北大については前年に引き続き減少という結果となりました。【図表】参照
 学部・系統ごとの志願者数・志願倍率の動きをみてみると、2023年度の文系合計の志願者数は2022年度比7.0%の減少、理系合計は2022年度比2.1%の減少で、文系の減少幅が大きくなっています。一方で2014年度と比較すると、文系は12.6%の減少、理系は17.3%の減少で、理系の減少幅の方が大きくなっています。【図表】参照
 文系各学部の志願倍率は概ね2.5倍から3.0倍の範囲にありますが、文学部は年によっては2.0倍程度の低倍率になることもあります。2023年度の結果をみると、教育学部を除く文系学部で志願倍率が低下しました。文学部は2019年度の2.4倍から年々倍率が高まっており2022年度には2.9倍となりましたが、2023年度は2.4倍に低下しています。一方教育学部は、文系の中では例年合格者総合点の平均点が低く、募集人員が少ないため(49名)志願倍率の変動が大きい傾向にあり、2023年度では3.3倍で文系学部では最も高い倍率となっています。合格者総合点の平均得点率をみると67.7%であり、この10年で最も志願倍率が高かった2019年度の64.2%よりも3.5%高くなりました。教育学部は全国的に不人気傾向にありますが、2023年度の東北大にいついては逆行する結果となりました。【図表】参照
 理系学部(学科)の志願倍率は2つのグル-プに分類でき、概ね3.0倍未満が理・医(保健学科)・工・農学部の4つ、概ね3.0倍以上が医(医)・歯・薬学部の3つとなります。2023年度の志願倍率をみていくと医学部医学科は2022年度から変化なし、理・医(保健)・工学部で低下、歯・薬・農学部で上昇しました。倍率が低下した3学部(学科)については小幅な低下です。一方、上昇した3学部の中から歯学部に注目してみましょう。
 歯学部は年によって倍率が大きく変動しています。2016~2017年度と2018~2019年度の各2年間はそれぞれ横ばいですが、倍率の低い例では2022年度の2.0倍、高い例では2019年度の5.0倍など、倍率の高低差が目立ちます。2023年度は4.0倍という高倍率でしたので、2022~2023年度はこの10年で最も高低差のある(2.0倍→4.0倍)2年間となりました。歯学部の倍率変化が大きい要因としては、文系の教育学部と同様に募集人員が少ない点(37名)や、医学部医学科や薬学部からの流入がある点等が挙げられます。【図表】参照

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