2023・2024年度の全選抜における入学者の出身地割合は、東北と関東の2地区で全体の7割強を占めています。2024年度は東北合計が1.2%減少の32.4%、関東が1.3%上昇の39.4%となり、合わせて71.8%となりました。2022年度からの3年間はいずれも関東が東北を上回っていて、その差は年々拡大(0.4%→4.5%→7.0%)しています。なお、東北地区各県の内訳をみると、青森県(-1.1%)、宮城県(-0.9%)、山形県(-1.2%)で減少、逆に岩手県(+0.7%)、秋田県(+0.5%)、福島県(+0.7%)で増加でした。
【図表⑪】参照
なお、東北大学は世界トップレベルの研究水準を目指して国が新たに支援を行う「国際卓越研究大学」の候補に唯一認定(2024年6月)されています。2024年度入学者の出身地域構成は東北:関東:その他=概ね3:4:3となっていますが、教育・研究環境のより一層の整備が今後の志願動向や出身地構成にどのような影響を与えるのか注視していく必要があります。