東北大学

3.合格者平均点

【図表⑦】共通テストの合格者平均得点率
(前期日程)

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【図表⑧】2次試験の合格者平均得点率
(前期日程)

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【図表⑨】総合点の合格者平均得点率
(前期日程)

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 国公立大の多くは合格者の最高点・最低点・平均点の3区分を公表していますが、東北大では平均点のみの公表となっています。
 最初に、共通テストの合格者平均得点率をみてみましょう。2023年度の共通テストは5教科7科目の総合点でみると文系は約3%、理系は約4%の平均点上昇という結果でした。東北大の合格者平均得点率においても文系よりも理系において上昇幅が大きくなっており、すべての学部学科において得点率が上昇しています。なお、倍率が大幅に上がり競争率が高かった歯学部が最も高い上昇率(4.9%)となりました。【図表】参照
 続いて2次試験の合格者平均得点率をみると、すべての学部学科でアップする結果となりました。なかでも歯・薬・工・農学部では2022年度よりも10%以上も得点率が上がっており、文系学部の合格者よりも得点率の上昇幅が高い傾向にありました。これは、共通テストの合格者平均得点率の変化と同様の状況です。代々木ゼミナ-ル教材研究センターの分析によると、2023年度の東北大前期日程の問題難易度は全体的に2022年度と同程度もしくは易化しています。特に、理系学部を志望する受験生の多くが受験する理系数学・化学は易化しましたので、そのことが上記4学部の合格者平均得点率を大きく押し上げたと考えられます。【図表】参照
 上記の結果から、1次と2次の合計となる総合点の合格者平均得点率を加重平均で計算すると、2022年度と比べて文系学部で3.1%、理系学部で7.2%上昇しました。共通テストが始まった2021年度入試から3年間の数値を見ても2023年度が一番高くなっています。【図表】参照
 東北大の大学案内に「入学後に一番必要になる能力は学力です。すなわち高校時代に学ぶべきことを学び、身につけてくることが大切です。その点には、一般選抜でもAO入試でも違いはありません」と明記されている通り、合格するには相応の学力が必要であり、配点比率からわかるように共通テストの得点以上に2次試験の得点が合否に影響します。2025年度入試からはさらに2次試験の重要度が増すことが公表(後掲の「7. 2025年度入試の変更点」参照)されています。従って、第1段階選抜を難なく突破できる共通テストの学力と、論理的に他人に伝わり、点数にむすびつく2次試験の答案作成能力が必要となります。日々の学習を疎かにすることなく、大学入学後にも活きる学力の養成を目指しましょう。

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