東北大学

3.合格者平均点

【図表⑦】共通テストの合格者平均得点率
(前期日程)

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【図表⑧】2次試験の合格者平均得点率
(前期日程)

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【図表⑨】総合点の合格者平均得点率
(前期日程)

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 最初に共通テストの合格者平均得点率をみてみましょう。2024年度の共通テストは5教科7科目の総合点でみると文系は約0.7%、理系は約1.4%の平均点上昇でした。東北大の合格者平均得点率においても基本的には文系よりも理系において上昇幅が大きくなっています。ただし、文系は全募集単位で上昇したものの、理系では経済学部(理系)と医学部保健学科-放射線で合格者平均得点率が低下しています。【図表】参照
 続いて2次試験の得点率をみると、すべての学部学科で低下する結果となりました。14の募集単位のうち9つにおいて5.0%以上低下しています。代々木ゼミナ-ル教材研究センタ-の分析によると、2024年度の東北大前期日程の問題難易度は易化した英語と国語、同程度の生物を除いて全体的に2023年度よりも難化しています。得点率が9.4%も低下した工学部は、英語・理系数学・理科2科目(物理・化学が指定)が2次試験で課されるため、英語を除いて2023年度よりも難化した科目が並んでいます。他年度と比較して2023年度は得点率が上昇したことを受け、2次試験の問題内容についても見直された可能性があります。【図表】参照
 上記の結果から、1次と2次の合計となる総合点の得点率を加重平均で計算すると、2023年度と比べて文系学部では0.2%の上昇(66.2%)でしたが、理系学部では5.1%の低下(65.3%)となりました。その結果、2024年度の得点率は共通テストが始まった2021年度入試の総合点の得点率(文系:66.4%、理系:66.3%)と同程度の水準となりました。【図表】参照
 東北大の大学案内に「入学後に一番必要になる能力は学力です。すなわち高校時代に学ぶべきことを学び、身につけてくることが大切です。その点には、一般選抜でもAO入試でも違いはありません」と明記されている通り、合格するには相応の学力が必要であり、配点比率からわかるように共通テストの得点以上に2次試験の得点が合否に影響します。2025年度入試からはさらに2次試験の重要度が増す(6. 2025年度入試の変更点(2)配点の変更 参照)ため、第1段階選抜を難なく突破できる共通テストの学力と、論理的に他人に伝わり、点数に結びつく2次試験の答案作成能力が必要となります。日々の学習を疎かにすることなく、大学入学後にも活きる学力の養成を目指しましょう。

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