東北大学
2.第1段階選抜と実質倍率
2025年度の前期日程全体の実質倍率は2.4倍で、2024年度から0.1ポイントの上昇ですが、例年のように志願倍率と実質倍率間の「倍率差」も目立っています。顕著な例は経済学部(理系)で、2次試験当日の欠席率が30%を超える場合もあります。2025年度は志願倍率が5.4倍に対して実質倍率は2.3倍、当日の欠席率は16.7%で、他の学部学科と比較すると、従来から志願倍率と実質倍率の差が目立っています。また、文系では法学部・経済学部(文系)、理系では歯・薬学部などでも、志願倍率と実質倍率に開きがみられました。
この要因として、各学部(理学部の数学系を除く)のAO入試Ⅲ期の合否が前期日程の試験前(2025年度は2月12日)に判明することが挙げられます。一般選抜との併願者がAO入試Ⅲ期で合格した場合には前期の2次試験(2月25日から)を欠席することが志願倍率と実質倍率の差に影響しています。【図表⑥】参照