東北大学

2.第1段階選抜と実質倍率

【図表⑤】第1段階選抜の実施状況
(前期日程の実施分)

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【図表⑥】志願倍率と実質倍率(24年度前期日程)
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 前期・後期ともに、全ての募集区分で第1段階選抜が予告されています。2024年度の前期日程では例年実施している医学部医学科のみで実施されました。医学科では予告倍率を3.0倍→3.5倍に緩和する入試変更がなされたことで、志願者が集まり不合格者数が19名となりました。不合格率は6.6%でしたが、他の募集単位も含めて多い年には志願者数の2割前後となる事例もあります。2次重視の配点比率とはいえ第1段階選抜で不合格とならないように、共通テスト対策を疎かにしない姿勢が求められます。【図表】参照
 2024年度の前期日程全体の実質倍率は2.3倍で、2023年度から0.1ポイントの低下ですが、例年のように志願倍率と実質倍率間の「倍率差」も目立っています。顕著な例は経済学部(理系)で、2次試験当日の欠席率が50%を超える場合もあります。2024年度は志願倍率が3.8倍に対して実質倍率は2.1倍、当日の欠席率は34.2%で、他の学部学科と比較すると、従来から志願倍率と実質倍率の差が目立つ傾向です。また、歯学部や薬学部などでも、志願倍率と実質倍率に開きが見られました。
 この要因として、各学部(理学部の数学系を除く)のAO入試Ⅲ期の合否が前期日程の試験前(2024年度は2月12日)に判明することが挙げられます。一般選抜との併願者がAO入試Ⅲ期で合格した場合には前期の2次試験(2月25日から)を欠席することが志願倍率と実質倍率の差に影響しています。【図表】参照

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