暗記科目の学習法①

2020.08.07

今回のテーマは「暗記科目の学習法」です。
暗記科目は、時間を費やした分だけ実力が上がるという意味では、比較的取り組みやすいと言えます。
その反面、後回しにすると取り返しがつかないという危険性を持っています。

今回は効率の良い暗記科目の学習法を紹介いたします。
現役大学生の代ゼミスタッフの経験談を交えながらポイントをお伝えするので、是非参考にしてください。

手を動かす

ノートや単語帳、教科書類に記入するなど、書いて覚えることが必要不可欠です。
目で見ただけで覚えた気になっているケースが例年よく見受けられます。必ず手を動かしましょう。
また、暗記できているかの確認のためのテストは必ず行いましょう。

  • 生物や化学について、読んでいるだけでは覚えられないというときは、自分で分かりやすいように図や表などにまとめてみると良いと思います。
    そうすることで、物事の関係性などもわかるので、覚えやすくなると思います。

  • 何度暗記しても覚えられない英単語はノートにまとめていました。

  • 日本史は、自分でまとめノートを作成し、新しい知識を得るたびに追加情報を書き込んでいました。

  • 日本史・世界史のような覚える事項の多い科目は、自分なりにノートにまとめて暗記していく方法をお勧めします。
    教科書や授業中に板書したノートを参考に重要事項をまとめたノートを作る→模試や問題集の内容で知らなかった箇所があれば自作のノートに書き写す、という作業を行います。
    自作のノートは教科書よりも持ち運びが便利ですし、何度も開いて書き込んでいくことで細部まで漏れなく暗記できると思います。

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音を使う

特に英単語の暗記などで有効なのは、音を使った暗記法です。
目で覚える、手で覚えるだけでなく「耳で聴いて覚える」、「口に出して覚える」など、多くの器官を使うことで、記憶の手掛かりを増やすことができます。

  • 私は単語帳を見て暗記するのが苦手だったので、なるべく音声を聞いて暗記をするようにしていました。
    登下校の時間などを使って単語帳に付属している音声CDをひたすら流し、ある程度聞き慣れてきたら実際に単語帳を開いて確認し、分からなかった単語に印をつけておいて、印の多かった範囲をもう一度聞きなおす、という過程を繰り返し行いました。

  • 英単語帳の例文や世界史の教科書を、部屋の中で歩き回りながら音読することをお勧めします。
    黙読すると流し読みをしてしまうためです。

  • 私が暗記の際に大切にしていたことは、五感を使うことです。
    ただ単語帳を見て覚えるのと、実際に手を動かして書き、口に出し、発音を聞きながら覚えるのとでは効果が段違いです。
    特に量が多く、スペルも覚える必要がある英単語で効果的と言えるでしょう。
    どんな経験でもそうですが、ただ見ただけのものより、実際に体を動かして、五感を通した体験の方が記憶に残っているのではないでしょうか。
    単語も同じだと思って、色々な感覚を使って覚えてみてください。

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視覚の工夫

一度見るだけではなく、繰り返し見たり、自分なりのわかりやすいイメージとして覚えることにより、記憶に定着しやすくなります。

  • 何度覚えても忘れてしまう英単語や日本史の用語などは、携帯のロック画面にする、ノートの表紙に書くなどして、嫌でも視界に入るようにしていました。

  • 古文単語は、漢字や成り立ちを覚えることをお勧めします。
    例えば、「あいなし」(つまらない・気に食わないという意味)という単語は、「愛無し」と漢字で覚えると楽です。

  • どうしても暗記できない事項はトイレの壁に貼るなどの工夫をしていました。

  • 日本史の漫画を読むことで、流れをつかみながら楽しく歴史を覚えることができました。

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「幹」から「枝」へ

日本史や世界史など、広範囲を暗記しなければならない科目をマスターするには、かなりの時間が必要です。
まずは大まかな歴史の流れをしっかりと頭に入れることから始めましょう。

暗記のスタートは、全体の流れを教科書や参考書で確認・把握することです。
このプロセスで記憶の「幹」を形づくります。
次に、幹をもとに細かい「枝」のような知識を暗記していきましょう。

  • まず教科書を数回通読して、流れを把握します。その後、問題集で用語を覚えているか確認しましょう。
    さらに、用語集で細かい用語を補って覚えると良いです。

  • 歴史に掛ける時間があまりなかったので、授業を受けた日のうちにノートをまとめて、授業内容を自分で講義してみる、という復習方法を実践していました。
    毎日時間を決めてそのノートを見直すことで、大まかな歴史の流れを把握しました。
    一問一答や用語集は、自分の知らない用語を見つけノートに追加する、という使い方をしていました。

上記のような学習法は、日本史や世界史だけでなく、英語など他の科目についても有効なケースが多いようです。

  • まず一通り参考書を流し読み。"へー、こんなのがあるんだ"程度に、例文を日本語に訳しながらさっと読み進めます。
    その際、分からなかった単語の意味は書き込んでおきましょう。
    間違えた例文、不安な例文には×印をつけておいて、2周目以降は×のみを復習します。
    ×がなくなるまで何周も繰り返しましょう。

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アプリを用いた学習

スマートフォンやタブレットの普及によって、アプリを用いた新しいスタイルでの暗記学習法も利用できるようになりました。

  • 単語帳とは異なり間違えた問題をアプリが記録してくれるため、自分が苦手な単語を浮き彫りにしてくれます。
    また、ランダムに様々な問題を出題してくれるので、単語帳でひたすら同じページを繰り返すよりも、効率よく単語学習ができます。

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