一橋大学


3. 2次試験(前期日程)

【図表⑤】総点の合格最低得点率(前期日程)
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【図表⑥】 2次試験の配点(24年度・前期日程)
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   最終の合格判定に用いられる共通テストと2次試験の配点割合は学部によって異なりますが、いずれの学部も共通テストと2次試験の合計は1,000点満点です。最終合格者の最低点は共通テストの難易度と2次試験の難易度・採点基準などが複合的に作用して変動しますが、過去10年間の合格最低点の推移を見ると、前回の課程変更が行われた2015年度に大きくダウンしたものの、概ね55%~60%の範囲内でアップ・ダウンが繰り返されていることが分かります。【図表】参照
   2024年度の最終合格者の最低得点率は、全学部で上昇しました(商57.1%→59.7%、経済57.0%→57.5%、法59.2%→60.2%、社会57.4%→60.6%、SDS64.0%→64.7%)。代々木ゼミナ-ル教材研究センタ-の分析によると、2024年度の2次試験の難易度は2023年度と比較して、英語・国語・数学・日本史・地理で同程度、世界史で易化しました。2023年度において難化した世界史が易化したことで、2次試験全体を通して過去問よりも解きやすいと感じた受験生が多かったと予想されます。最終合格者の最低得点率の伸びが大きい順に並べると社会(3.2%)→商(2.6%)→法(0.8%)→SDS(0.7%)→経済(0.5%)となります。最も伸びが大きかった社会学部は、地歴の配点割合が他と比べ高い学部です。社会学部は地歴の配点割合の高さと、問題の取り組みやすさや採点基準の変更などにより、最低得点率が上昇したと考えられます。大きく志願者を減らしたSDSも僅かながら最低得点率が上昇しています。これは、2023年度に易化した数学の難易度が2024年度においても変わらなかったことと、そもそも学力の高い受験生が集まっていることが影響していると考えられます。【図表】参照
   共通テストと同様に2次試験においても、各科目の配点に特徴があるのが一橋大の入試です。志望する学部の特徴を把握したうえで学習計画を立てましょう。

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