一橋大学


3. 2次試験(前期日程)

【図表⑤】総点の合格最低得点率(前期日程)
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【図表⑥】2次試験の配点(25年度・前期日程)
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   最終の合格判定に用いられる共通テストと2次試験の配点割合は学部によって異なりますが、いずれの学部も共通テストと2次試験の合計は1,000点満点です。最終合格者の最低点は、共通テストの難易度や2次試験の難易度・採点基準などが複合的に作用して変動しますが、過去10年間の合格最低点の推移をみると、概ね55%~60%の範囲内にあることが分かります。【図表】参照
   2025年度の最終合格者の最低得点率は全学部で低下しました(商学部59.7% → 55.4%、経済学部57.5%→ 52.9%、法学部60.2% → 56.7%、社会学部60.6% → 56.3%、SDS64.7% → 60.3%)。全学部で低下が見られることは、過去15年間で3度(2015年度、2017年度、2020年度)ありました。ですが、2025年度の低下率は学部ごとでは3.5%から4.6%、5学部の平均で4.2%と大きく、全学部で平均約4%も低下したのは2015年度(-4.3%)以来でした。
   代々木ゼミナール教材研究センターの分析によると、2025年度の2次試験の難易度は2024年度と比較して、数学は難化、他は同程度でした。数学では、誘導となる設問がない大問も出題されるなど、アドミッション・ポリシーの「求める学生像」に沿う形で、高い数理的・論理的能力が要求されています。また、英語では「聞き取り・書き取り試験」の廃止によって問題全体の分量が減少した一方、記述問題の難度が高くなりました。【図表】参照
   このように、第1段階選抜の合格最低得点率および2次試験の難易度を踏まえると、最低得点率の低下傾向は出題形式の変化や採点基準の変化によるものと考えられます。

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