一橋大学


7. 2025年度入試の変更点

(1)共通テスト

   現時点での公表内容で国立トップ10大学(北海道大・東北大・筑波大・東京大・東京工業大・一橋大・名古屋大・大阪大・京都大・九州大)の共通テストの科目をみると、地理歴史・公民において『地理総合/歴史総合/公共』は筑波大以外で選択不可となります。また新しい教科・科目の『情報Ⅰ』は受験必須となりますが、一橋大も含めた3校(他に東京大・大阪大)では配点が発表されていません。公表済の大学をみると、北海道大は配点しないことが、また東北大・筑波大・東京工業大・名古屋大・京都大・九州大は配点を低くすることが判明しています。新課程入試への移行に伴い、これら公表済の大学では従来の入試から各科目の配点を変更している場合が散見されます。共通テストと2次試験の配点比率が数%程度変わるケースもありますので、一橋大も含めて配点未公表の大学がどのように配点を定めるか注視する必要がありそうです。
   2025年度入試における共通テストの出題教科・科目は下表の通りです。

一般選抜の共通テスト

教科 科目 商・経済・法・社会 SDS
国語 『国語』 必須
地歴、公民 『歴史総合、日本史探究』、『歴史総合、世界史探究』、『地理総合、地理探究』、『公共、倫理』、『公共、政治・経済』 2科目選択 1~2選択
数学 『数学Ⅰ、数学A』、『数学Ⅱ、数学B、数学C』 必須
理科 『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』『物理』、『化学』、『生物』、『地学』 基礎2or専門1 基礎2or専門1~2
外国語 『英語(リスニングを含む)』、『ドイツ語』、『フランス語』、『中国語』、『韓国語』 1科目選択
情報 『情報Ⅰ』 必須

※『公共、倫理』、『公共、政治・経済』の組み合わせは不可
※後期日程は経済学部・SDSのみ実施。国語・数学・外国語は前期と同様。地歴、公民は1科目選択。 理科は基礎から2科目又は専門から1科目選択。


旧教育課程履修者に対する経過措置【共通テスト】

    出題する教科・科目の問題の内容によって配慮されます。

(2)2次試験

【国語】
   前期日程の出題科目・範囲について、各大学の特徴があります。国立トップ10大学で比較してみましょう。
   全科目:東京大
   「国語表現」除いた5科目:東北大・名古屋大(医-保健、農を除く)・京都大・九州大(文)
   「国語表現」、「古典探究」を除いた4科目:北海道大・名古屋大(医-保健、農ただし「言語文化」の古漢除く)・九州大(文を除く)
   「国語表現」、「現代の国語」を除いた3科目:筑波大(医-看護を除く)
   「現代の国語」、「言語文化」:一橋大、大阪大
   「論理国語」、「文学国語」(古漢除く):筑波大(医-看護)
   一橋大は、大阪大と同様に共通テストの出題範囲でもある「現代の国語」と「言語文化」を2次試験の出題範囲としています。一橋大は2024年度までの入試においても共通テスト国語と同じ出題範囲を2次試験でも課していましたので、現代文・古文(主に明治期の文語文)からの出題という大枠は2025年度以降も変化がないと考えられます。


【地理歴史】
   SDSを除く4学部では、「世界史探究・歴史総合」、「日本史探究・歴史総合」、「地理探究・地理総合」から1科目選択となっており、「探究のみの出題」となる東京大・京都大とは異なります。

【数学】
   数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Aは全範囲で、数学Bは「数列」、数学Cは「ベクトル」を出題範囲としています。東京大では数学Bの「統計的な推測」も出題されますが、その他トップ9大学は含んでいません。

【英語】
   「聞き取り・書き取り試験」(リスニング問題)については、2025年度からは前期日程・後期日程共に実施されません。一橋大の英語は例年3題構成であり、読解力と記述力を測る内容となっていますが、「聞き取り・書き取り試験」の部分が別の形式に置き換わる可能性があります。リスニング問題でみていた受験生の学力が、2025年度入試以降どのような形で測られるのか注目されます。

一般選抜の2次試験(個別学力検査等)

科目 科目内容
国語 「現代の国語」、「言語文化」
地理歴史 「歴史総合、日本史探究」、「歴史総合、世界史探究」、「地理総合、地理探究」
数学 「数学Ⅰ」、「数学A」、「数学Ⅱ」、「数学B(数列)」、「数学C(ベクトル)」
※経済・SDSの後期は「数学Ⅲ」も含むが、未履修者が不利にならないよう配慮
英語 「英語コミュニケ-ションⅠ」、「英語コミュニケ-ションⅡ」、「英語コミュニケ-ションⅢ」、「論理・表現Ⅰ」、「論理・表現Ⅱ」、「論理・表現Ⅲ」
その他 「総合問題」※SDSのみ実施(地歴は課さない)

旧教育課程履修者に対する経過措置【2次試験(個別学力検査等)】

    出題する教科・科目の問題の内容によって配慮されます。

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