入学者の出身地割合については、2014年度までは東京とそれ以外の関東出身者が占める割合は約60%でしたが、2015年度以降は多少の増減はありながらも約70%となっています。2021年度には、東京都とそれ以外の関東出身者が74.8%に達しました。コロナ禍で移動を控える状況があったことから一橋大の所在地である東京及び関東からの入学者が多くなったと推察されます。この状況は2023年度まで続いていましたが、2024年度は東京が38.0%、東京を除く関東が35.2%、その他が26.8%となり、その他地域の割合が若干回復しました。これはコロナ禍前と似た出身地割合の構成比であり、コロナ禍の影響も少しずつ薄れつつあります。
【図表⑨】参照
また、一橋大は都道府県別の出願者数も公表しています。入学者数÷出願者数で合格率を算出してみると、2024年度において合格率が最も高かったのは北海道29.0%であり、入学者が多い東京は20.0%、東京を除く関東は23.5%でした。2023年度と比較して大きく合格率を伸ばしたのは、北海道、中四国、九州・沖縄です。このような地区で合格率が高かったことがその他地域の入学者割合増加の一因になったと考えられます。
【図表⑩】参照