一橋大学
6. 学校推薦型選抜の志願状況
続いて志願倍率は、2025年度に全学部平均で1.3倍と、過去5年間で最高となりましたが、学部ごとには高低があります。学部ごとの志願倍率は、志願者数が少ないことなどもあって年度ごとに大きく変動していますが、全体的には上昇傾向にあります。なお、2024年度から2025年度の間で特に変動が大きいのはSDS(0.6倍 → 2.4倍)で、1.8ポイント上昇しています。この要因としては、2024年度までの入試における第1段階選抜合格者の最終合格率の高さなどから、一般選抜と比較して見かけ上の入試難度が低くなっていたことや、新設3年目となり志願動向が見えてきたことで、チャレンジする受験生が増加したことが考えられます。
学校推薦型選抜における志願倍率は一般選抜と比較して低い傾向にありますが、その要因の一つに出願要件の厳しさが挙げられるでしょう。2025年度における学校推薦型選抜の出願には、大学が指定するいずれか1つ以上の資格・検定試験において一定の成績を収める必要がありましたが、実用英語技能検定ならば1級であるなど、成績の取得も決して容易とは言えません。しかし、出願要件を満たしている場合は積極的に出願を検討してもよいでしょう。【図表⑫】参照