九州大学
7.特別選抜の実施状況について
総合型選抜では、合格者数が2024年度から6人(2.6%)増えて241人となり、2021年度以降で最も多くなりました。一方で定員充足率を見ると、経済学部を除く学部は80%以上となっていますが、経済学部は45.5%という結果で、2025年度は全学部の中で最も低くなりました。経済学部は過去5年間では2021年度を除いて定員充足率が毎年50.0%を下回っている状況で、2025年度の定員充足率(45.5%)は2021年度以降、3番目に高い割合でした。【図表⑭】参照
合格者男女比における女子割合は、58.5%と2024年度から4.9%増加し、過去2番目に高い割合です。【図表⑮】参照
また合格者の福岡県内出身者の割合においても、2025年度は62.7%となり、2024年度から19.7%増加し、過去3番目に高い割合となりました。福岡県内出身者の割合は、経済学部を除く全ての学部で5割以上となり、そのうち共創学部(80.0%)・教育学部(71.4%)・法学部(66.7%)・理学部(61.8%)・工学部(51.2%)・芸術工学部(69.1%)・農学部(75.0%)の7学部では2021年度以降で最も高くなりました。【図表⑯】参照
学校推薦型選抜についても、合格者数が2024年度から2人(6.9%)増えて31人となり、2022年度以降最高となりました。また、合格者男女比における女子割合は、2025年度は80.6%となり、2024年度と比べて18.5%増加して過去2番目に多い割合となりました。特に芸術工学部においては、合格者13人のうち12人が女子という結果でした。【図表⑰】参照
合格者の福岡県内出身者の割合も41.9%と2024年度と比べて17.8%増加し、2022年度以降、過去最高を更新しました。【図表⑱】参照
総合型選抜・学校推薦型選抜の合格者は、女子割合・福岡県内出身者割合ともに一般選抜よりも高い傾向にありますが、工学部においては合格者の女子割合は全国的に見てもまだ低い状況です。そこで九州大学は「科学技術分野における⼥性の活躍を促進することにより、発想の多様化による新たな発見が期待できる」(九州大学HP 2025.3.31公表)ものとして、2027年度入学者選抜より工学部の総合型選抜・学校推薦型選抜で女子枠の導入を予定しています。来年度以降、女子割合の増加が期待されます。