九州大学 - 志願者数・志願倍率
1.志願者数・志願倍率
全国の国公立大前期日程の志願状況を見ると、旧帝大に東京科学大学・一橋大学・神戸大学を加えたいわゆる難関10大学の志願者指数は98.5となっています(九州大学を除く)。九州大学の志願者指数は94.3で、難関10大学の中では、東京科学大学に次ぐ志願者減となりました。これは共通テストの難化による安全志向が要因の一つと思われます。
後期日程も47人(2.1%)減って2,183人となり、前期・後期ともに減少しました。志願者数は2年連続の減少で、前期・後期の合計志願者数が7,000人を下回るのは過去10年間で初めてのことで、2017年度と比較すると1,000人弱減少しています。 【図表①】参照
志願倍率で見ると前期日程は2.4倍で、2025年度から0.2ポイント下がりました。過去10年間を見ても毎年2.4倍~2.6倍で推移し、2021年度から5年連続で2.6倍でしたが、2026年度は2020年度と並ぶ数値になりました。また、後期日程も2025年度の8.6倍から8.4倍と0.2ポイント下がり、2年連続で低下しました。【図表②】参照
学部ごとにみると、前期日程では共創学部・経済学部・医学部-生命科学科・農学部で志願者数が2025年度を上回りましたが、なかでも最も増加したのは経済学部でした。2025年度から65人(14.5%)増の512人です。2年連続の増加となり、2017年度の531人に次ぐ500人超えとなりました。志願倍率も3.2倍で、2025年度の2.8倍から0.4ポイント上昇し、過去10年間で最も高くなりました。とりわけ、2025年度は志願者数が減少した経済工学科の志願者数が61人(38.9%)増加しており、経済学部の志願者増に大きく寄与しています。また、2025年度は3年ぶりに志願者が減少した医学部-生命科学科でしたが、2026年度の志願者数は24人(92.3%)増加して50人となり、2024年度に並びました。募集人員が12名と少ないこともあり、志願倍率4.2倍は全学部-学科の中で一番高い倍率となり、過去10年間で2024年度と並んで2番目に高い倍率となりました。また、共創学部も2026年度は46人(24.5%)増加して234人となり、2018年度の募集開始以降、最も多い志願者数となりました。志願倍率の3.6倍も過去最高です。これは2025年度が最も少ない志願者数であったことによる反動だと考えられます。
一方、志願者数が最も減少したのは工学部で、2025年度よりも86人(6.3%)減少して1,269人となり、過去10年間で最も少ない入試となりました(志願者指数93.7)。【図表③】参照
九州工業大学(工)・佐賀大学(理工)・長崎大学(工)などは志願者数が増加しており、共通テスト難化による受験生の安全志向が影響したものと思われます。理系学部は、医学部-生命科学科・農学部を除きすべての学部で志願者が減少しましたが、中でも歯学部は4年連続、薬学部は3年連続で志願者を減らしており、2026年度は両学部ともに前年比で3割以上の大幅減でした。
後期日程において志願者数が増加したのは文学部・経済学部・農学部で、いずれも2025年度は志願者が減少した学部でした。最も増加したのは前期と同様に経済学部で、176人(43.8%)増えて578人となりました。志願倍率も12.8倍と過去10年間で最も高い倍率です。中でも経済・経営学科は162人(57.2%)も増加しています。経済学部の志願者増は、過去10年間で2番目に志願者が少なかった2025年度の反動が要因と考えられ、他の2学部(文学部・農学部)も同じ理由によるものと思われます。
逆に、志願者数が最も減少したのは前期と同様に工学部で、2025年度の890人から154人(17.3%)減少して736人になりました。志願倍率も7.2倍と2025年度の8.7倍から1.5ポイント下がりました。後期日程における工学部は2年連続で志願者が増加していましたが、2026年度は減少に転じ、しかも700人台まで志願者数が下落するのは、過去10年間でみても初めてです。志願者指数82.7は、国公立大学工学部全体の志願者指数101.3と比べてかなり低く、募集に苦戦したことが窺えます。やはり共通テスト難化による安全志向が要因の一つと考えられます。【図表④】参照
[クリックして拡大]
[クリックして拡大]
[クリックして拡大]
[クリックして拡大]