九州大学


5.合格者平均得点率

【図表⑦】 前期合格者平均得点率 その1
図表⑦ 前期合格者平均得点率 その1 [クリックして拡大]
【図表⑧】 前期合格者平均得点率 その2
図表⑧ 前期合格者平均得点率 その2 [クリックして拡大]
   2023年度の前期日程において、文系では多くの学部で総合点での平均得点率が下がりましたが、対照的に理系では大半の学部・学科で合格者の平均得点率が上がりました。文系学部の平均得点率に関しては、2022年度と同様で70%を超えた学部はありませんでした。一方の理系学部(医学部医学科を除く)の平均得点率は、2022度入試では得点率が60%を切るところが増えましたが、2023年度では60%台の得点率が多く見られました。また、平均得点率が2022年度を上回った学部・学科のうちで、最も上がったのは芸術工学部インダストリアルデザイン学科の4.0%(58.1%→62.1%)でした。
   まず、2023年度の共通テストの平均点をみてみると、数学ⅠAで17.69点、数学ⅡBで18.42点、理科についても物理で2.67点、化学で6.38点上昇しました。一方で、世界史で7.40点、倫理、政治・経済では9.14点平均点が低下しました。5教科7科目の総合点でみると文系で約3.0%、理系で約4.0%の平均点上昇という結果でしたが、選択科目によっては得点しにくいと感じた受験生も多かったと思われます。九州大は2次配点が高いため共通テストの平均点の動きのみで難易度を測ることはできませんので、続いて2次試験の難易度に注目してみましょう。
   代々木ゼミナールの教材研究センターの分析によると例年並みか難化と判断される科目が特に理系科目において目立ちました。例をあげると、理系数学では分量の増加と難化が見られ、また物理では分量は同程度であったものの処理に時間のかかる問題が多く、全体的に難化傾向が見られました。
   以上を踏まえ、文系学部では共通テストの平均点の上り幅が理系より鈍かったことや2次試験文系数学の難化によって総合点の平均点が下がり、理系学部では共通テストの平均点上昇や難化した試験への対応として採点基準の設定が影響したことで、総合点の平均点が押し上げられたと思われます。【図表】参照

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