九州大学


2.現役浪人比

【図表④】合格者の現役割合
図表④ 合格者の現役割合 [クリックして拡大]
   2024年度の一般選抜合格者に占める前期・後期合計の現役生割合は過去10年で最も高く75.7%、浪人生割合は24.3%という結果になりました。2015年度には68.9%だった現役生割合は10年間で6.8%上昇しており、この傾向は今後も続いていくと考えられます。
   学部・学科ごとに詳細に見ていくと、2024年度で最も現役生の割合が高かったのは共創学部の88.6%で、合格者の9割近くが現役生という結果になりました。共創学部合格者の現役生割合は、募集が始まった2018年度入試から73.9% → 71.0% → 80.0% → 80.0% → 77.1% → 81.2%と推移し、全学部の中で常に高い割合となっています。文理共通・横断的に幅広い学問分野の知識や技能を学べる点が、様々なことに興味関心があり時間をかけて自分にあった研究分野を見極めたい現役生に、より魅力的に捉えられたと考えられます。その他にも、文学部(83.2%)、法学部(85.0%)が8割以上となっています。また、医学部生命科学科で2023年度に57.1%だった現役生の割合が2024年度は86.7%と大幅に増加しました。医学部生命科学科は2018年度から2023年度まで10%以上の増減を隔年で繰り返していましたが、2024年度は30%近く増加したことになります。2024年度の医学部医学科の現役生の割合が59.3%から55.6%へと低下していることから、新課程入試を前に浪人を回避したい層が医学部医学科志望から流れてきた結果によるものだと考えられます。
   一方、合格者の現役生の割合が最も低かったのは歯学部の42.9%で、5割以上が浪人生という結果になりました。歯学部は2022年度(51.1%)を除いて過去10年間を見ても現役生の割合は5割を切っています。【図表】参照

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