早稲田大学


1.常に全国最大規模の志願者を集める早稲田大入試

図表1 志願者数推移(1990~2019年)
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図表2 学部別志願者数推移(1990~2019年)
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 一般入試における早稲田大の志願者数のピークは、18歳人口が増加期にあった1989年で16万人超える志願者を集めました。この年にはその当時、最も多くの志願者を集めていた日本大を抜き一般入試の志願者数全国第一位の大学となりました。
 しかしながら、18歳人口が減少期に入り受験人口も減少し始めたため徐々に志願者数が減り始め、1998年には10万人割れぎりぎりの水準にまで志願者数が減少しました。この志願者数の減少を食い止めるため、第一・第二文学部、理工学部などで組織改革をしたりセンター試験利用入試を導入するなどの入試改革を行ったりすることで、志願者数10万人の大台を維持しました。その後、志願者数は順調に回復しましたが、比較的併願校数が少ない現役生中心の入試になってきたことや地方受験生の減少、浪人回避のための安全志向などから2007年をピークに志願者数は減少していき、2015年には再度志願者数が10万人割れぎりぎりの水準まで落ち込みました。
 そこからは景気回復による併願校数の多い文系人気の拡大や、文部科学省による定員厳格化による合格者数の減少から首都圏の上位私立大学が難化したために志願者一人当たりの併願学部・学科数が増加し、2015年からここ3年は再び志願者数が増加傾向となりました。このように早稲田大は近年、志願者数10万人の大台を一度も割ることなく常に全国最大規模の志願者数を集め、一般入試・センター試験利用入試を実施してきています図表1参照)
 そんな中、2019年入試の志願者数は昨年までの増加傾向から一転して大学全体では前年比5%減と大幅な減少となりました。センター試験利用入試は出願締切日がセンター試験実施後に設けられているため、大学入試センター試験の国語や英語リスニングの平均点上昇からセンター試験の5教科6科目の得点率が90%以上となった受験生が増加して強気の出願傾向となったために、志願者数は12%超の大幅な増加となりました。一方で、一般入試については定員厳格化による合格者減少からここ数年、入試難易度が大きく上昇してきたために受験生の安全志向から難化した大学を避ける傾向が強くなり、志願者数は8%程度の大幅な減少となりました。
 2019年入試の学部ごとの志願者数は、学部単位で増加した学部が法学部と国際教養学部の2学部のみで、他の多くの学部で志願者数減少となりました。法学部の志願者数は歴史的に稀な水準にまで落ち込んでいた反動と、一般入試の選択科目として数学(センター試験)が追加されたことから増加した2018年度の出願動向を引き継いで増加しました。特に、教育学部・商学部・社会科学部との併願者が増加していて理工3学部との併願者はあまり増加していません。また、国際教養学部の志願者数も全国的な国際系人気の影響もありますが、志願者数が学部開設以来の最低水準にまで落ち込んできたことへの反動による増加と考えられます。一方で志願者が減少した学部では、教育学部・社会科学部の大幅な減少が目立っています。教育学部については、指定校推薦導入による一般入試の募集人員の減少を嫌気した志願者減少と考えられます。また、昔からの看板学部である政治経済学部が歴史的にも稀な水準にまで志願者数が落ち込んでいます図表2参照)
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