早稲田大学 - 一般選抜の特徴と2027年度以降の入試変更点
7.一般選抜の特徴と2027年度以降の入試変更点
(1)一般選抜の特徴
文系学部においては、政治経済・国際教養・社会科・人間科・スポーツ科の5学部が、個別学力試験のみで判定する一般入試を実施していません。一方で、個別学力試験のみで実施するその他の学部における一般入試の特徴として、入試科目の構成は同じでも各学部で配点が異なることが挙げられます。具体的には、英語・国語重視配点または各科目均等配点となります。また、学部ごとに入試問題を独自作成する等、学部の独自性が強いことも特徴的です。そのため、過去問演習等を通じて志望する学部ごとに対策を講じることが必須となります。【図表⑯】参照
理系学部においても、教育学部理学科生物学専修と人間科学部は個別学力試験のみで判定する一般入試を実施しません。個別学力試験のみで実施する、その他の学部の入試科目は、教育学部の理系が英語・数学・理科1科目の3教科3科目、理工系3学部が英語・数学・理科2科目の3教科4科目で、配点は各教科均等配点となります。理科の選択科目については各学部・学科・学系により異なるため注意を要します。また、創造理工学部建築学科には、学科試験以外に空間表現(鉛筆デッサン等)があり、その対策も必要になります。【図表⑰】参照
政治経済・国際教養・社会科・人間科・スポーツ科の5学部と教育学部理学科生物学専修の一般入試は、共通テストと個別学力試験との併用方式での実施となります。注意点としては、各学部で必要とされる教科数や選択すべき科目が大きく異なる点が挙げられるでしょう。また、これらの学部ではかつて早稲田大志願者の多くを形成してきた私立大専願者が受験しにくくなり、難関国立大との併願者が多くを占めていると考えられます。【図表⑱⑲】参照
共通テストの成績のみで合否を判定する共通テスト利用入試を実施する学部は、政治経済・法・社会科・人間科・スポーツ科の5学部のみとなります。そのうち、スポーツ科学部を除く4学部における教科・科目数は5教科6科目であり、私立大専願を前提とした3教科型の入試はほとんどの学部で実施していないと言えます。【図表⑳】参照
(2)2027年度以降の入試変更点
現在公表されている2028年度入試(現高2生対象)の主な変更点としては、スポーツ科学部における「地域探究・貢献入試」の廃止があります。さらに、政治経済学部の共通テスト利用入試において、教科・科目数の6教科7科目への変更も予定されています。こうした教科・科目数を増やす傾向は、共通テストが始まった2021年度入試から見られます。また、早稲田大の田中愛治総長は、共通テストで基礎学力を、個別学力試験で論理的思考力の高さ等を評価するほか、大学院生を増やして学部学生を減らす方針も掲げています。こうした方針の背景には、総合的に高い学力を持ち、その学部への志望度の高い受験生を確保する狙いがあると考えられます。早稲田大の受験生には、教科・科目にとらわれず幅広く学ぶ姿勢に加え、志望学部で学ぶ目的や将来像の明確化等が一層求められると言えるでしょう。
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