早稲田大学


6.2021年度入試について

【図表⑪】一般選抜の教科・配点一覧
(2021年度)

一般選抜の教科・配点一覧(2021年度) [クリックして拡大]
【図表⑫】共通テスト利用入試の教科・配点一覧(2021年度)
共通テスト利用入試の教科・配点一覧(2021年度) [クリックして拡大]
   2021年度入試における早稲田大の一般選抜の選抜方法の変更は、学部ごとで対応が異なっています。最初に公表した政治経済学部の選抜方法の変更は大学入試の現場に衝撃を与えました。それは政治経済学部が「大学独自試験のみの入試」を廃止して、共通テストと大学独自試験を合計して判定する入試を主力の入試とするという選抜方法の変更を公表したからです。さらにその入試では共通テストで数学を必須とし、大学独自試験が「日英両言語による長文を読み解いたうえで解答する形式とし記述解答を含む」という総合問題になるという変更でした。この選抜方法の変更は今まで早稲田大志望者の多くを形成してきた私立大専願者が受験しにくくなる変更になります。また、同時に公表されたスポーツ科・国際教養の2学部の入試変更も「大学独自試験のみの入試」を廃止して、一般選抜としては共通テストを必須とする入試のみにするというものでした。この3学部の選抜方法の変更は共通テストを重視する形となり、早稲田大入試の方向性が今までとは大きく変わるとしてマスコミ等に取り上げられました。
   ところが、その後に公表したそれ以外の学部の2021年度入試の選抜方法に関する公表は、先の大幅に選抜方法を変更した3学部とは異なるものでした。今までセンター試験利用入試を実施してこなかった教育・基幹理工・創造理工・先進理工の4学部は、従来通りで共通テスト利用の入試を実施しません。また、文化構想学部・文学部は「共通テストのみで判定する方式」を廃止しますし、商学部は「共通テストのみで判定する方式」を廃止して共通テストを利用した選抜を行いません。つまりこれらの学部の選抜方針は大学独自試験を重視するという従来の早稲田大入試の方向性と同じということになります【図表】参照
   早稲田大は学部ごとに入試問題を独自作成するなど学部の独立性の強い大学ではありましたが、2021年度の各学部の選抜方法をみると学部ごとに入試方針が従来以上に異なるため、受験生としては早稲田大学内での併願がしにくくなると思われます。現在の大学入試では学内併願により志願者数が維持されているという現状がありますから、早稲田大の2021年度入試の志願者数は大学全体としては減少することが予想されます。特に、共通テストを利用した選抜のみを行う政治経済・スポーツ科・国際教養の3学部は共通テスト実施後に出願を締め切る方式(共通テストを第1日程で受験した場合)ですから共通テストの結果をみてからの出願となりますので、この3学部の志願者数は減少する可能性が高いと考えられます。但し、政治経済学部の一般選抜については志願者数が減る要素がある一方で、募集人員が学部全体で450名から300名に大きく減りますので、倍率的には大きく変わらない可能性もあります。一方で、大学独自試験を重視する入試を行う学部は、この3学部から志願者が流れる形で意外な志願者増となる可能性もありますので注意が必要です。
   また、社会科・人間科の2学部が2021年度入試から一般選抜の入試科目で政治経済の選択が不可となります。そのため、政治経済が選択できる法・商・教育の3学部に政治経済選択者が流れ込んでくる可能性もありますので、この3学部の志願者の動きにも注意をする必要があります【図表】参照
   早稲田大の2021年度入試の選抜方法は学部ごとでかなり異なりますので、各学部の選抜方法を熟知し、例年以上に早めに各学部の対策を行っていく必要があると思われます。それと同時に模試における学部ごとの志望動向や実際の出願動向にも注意をする必要があります。
 
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