冬期・直前期の受験生の過ごし方【国立大学編】

2019.11.27

今回は受験生の皆さんへ向けた「冬期・直前期の過ごし方」として、現役大学生の体験談+受験生へのメッセージをお伝えします。今回は【国立大学編】、次回が 【私立大学編】です。
勉強が思うように進まず、辛い日々を過ごしている方も少なくないと思いますが、まだ時間はあります。是非、アドバイスを冬期・直前期の過ごし方のヒントにしてください。高1・高2生の皆さんも、今の学習に活かせるアドバイスが盛りだくさんですので、ぜひ実践してみましょう。

お茶の水女子大学理学部 在籍

国公立大学を受験される方は、学校や塾・予備校の冬期講習などの予習・復習と並行してセンター試験の演習を進めると良いと思います。2次試験では使わない科目の学習や、センター試験特有の誘導に慣れることができるよう、過去問やセンター試験の問題集に取り組むことが有効です。受験直前期には、できる限りの年度分、志望校の過去問に取り組むのが良いと思います。大学によって問題の構成が変わることもありますし、入試問題がマーク式の場合は、大学ごとの難易度の違いやどういう点を根拠とすれば正解が見つかるのか、記述式の場合は例年通りの出題の仕方であった際、どのくらいの分量の記述を求められるのかというところに目を向けると良いです。また、学習を進めていく中で、抜け落ちていた知識や、どういった原因で問題を間違えやすいのかを発見することもあるかと思います。そうした時に、慌てず実際の入試までに補完、克服しようとする姿勢を持つことも大切です。

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お茶の水女子大学文教育学部 在籍

センター試験前までは、センター試験と記述試験の対策のバランスを取ることが重要です。センター試験対策ばかりやっていると記述の腕が鈍りますし、記述対策ばかりしているとセンター対策の時間が足りません。学習状況にもよりますが、センター:記述=8:2くらいの割合で行うといいと思います。センター試験後の対策は、特に復習に力を入れましょう。今まで使ってきた参考書や過去問を使い、試験本番に活用できるように練習でしたミスは本番絶対にしない!という意識を持つことが大切です。
本番が近づいてくるにつれて不安や緊張が高まってくると思いますが、勉強と休憩のメリハリをつけ、休むときはしっかり休むようにしましょう。特に睡眠時間は削ることのないよう気をつけてください。受験は未来の自分のためにあるものですから、悔いのない選択・行動をして残りの日数を過ごしてほしいと思います。

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東京農工大学工学部 在籍

国公立大学を目指していた私は、12月以降はセンター試験を重視して勉強していました。5教科7科目の中で、11月まで数学・化学・生物にほとんどの時間を割いていたため、12月に入った瞬間に英語・国語(特に古文、漢文)・倫理に力を入れた勉強スケジュールにしました。この時失敗したと思ったことは、数学Ⅲにほとんど手をつけられなかったことです。おかげでセンター試験が終わった後、忘れている記憶を取り戻すのが大変でした。
また、この頃からメンタル面も厳しくなってくる人も多いです。教科数に対して勉強に充てられる時間が足りないと感じ始めたり、模試を複数受験したりするうちに、どんどん不安が募っていくと思います。そんな時こそ、睡眠をしっかりとることや、自分の息抜きとなるものを大切にしてほしいです。精神的に安らげる学習環境を自分で整えることも受験勉強の一つだと思っています。

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東京大学文学部 在籍

冬期・直前期に意識していたことは、受験するすべての科目をバランスよく対策することと、生活リズムを整えることの2点です。
特にセンター試験での受験科目数が5教科8科目であったため、いかに偏りなく全科目に取り組めるかということが課題でした。そこで、どの科目も最低2日に1回は手をつけるようにし、弱点を作らないよう意識しました。また、2次試験で課される論述問題に対応できるようにするため、センター試験直前期であっても、論述対策の時間を一定量確保するようにしていました。
生活リズムとしては、本番の試験時間に合わせて、6時起床、遅くとも9時には勉強を始めるよう心掛けました。22時にはきっぱりと勉強を終わらせ、23時には就寝していました。生活リズムを乱さなかったおかげで、一度も体調を崩さずに受験に臨むことができました。体調管理も実力のうちです。

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東京外国語大学言語文化学部 在籍

冬期は、予備校でセンター試験対策のテストゼミを受講しながら、演習をメインに取り組んでいました。特に大切にしていたのが、毎朝9時からセンター試験と同じ順番・時間で問題を解くということです。こうすることで、毎日本番を意識して時間配分などを考えながら演習するようになり、試験当日もあまり焦らずに問題を解くことができたように感じます。また、間違えた問題や知らなかった用語などがあれば、すぐに教科書や単語帳を見て確認し、その日のうちに覚えきってしまうように心がけていました。
試験本番が近づくと、焦りが出てきて夜遅くまで勉強しなければと思ってしまう人もいるかもしれません。しかし、今まで自分がやってきたことに自信を持つことが最も大事だと思います。最後まで諦めないことはもちろんですが、生活リズムを整え、時には気分転換をしながら、落ち着いて受験に臨めるように過ごしていきましょう。


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