受験生の年間スケジュール②

2020.01.24

前回の「受験生の年間スケジュール①」では、1学期と夏期の受験生のスケジュールについてご紹介しました。
今回は、2学期と冬期の受験生のスケジュールについてご紹介します。

2学期(9月〜11月)①

●演習問題に取りかかる

この時期は、徐々に問題演習に移行する時期となります。知識を身に着けただけでは入試で合格点を取ることはできません。問題を解く際、身に着けた知識をどのように活用するかを知る必要があります。
また、志望校の過去問を参照して、傾向やレベルを確認しましょう。9月からいきなり過去問に取り組む必要はありませんが、ある程度知識が身についてきた科目から取り組み始め、遅くとも11月くらいからは全科目の過去問に取り組むようにしましょう。記述問題の対策が必要な場合は、積極的に先生に添削をしてもらってください。
模試が多く実施される時期でもありますので、積極的に受験し、受験後はしっかり復習に取り組みましょう。大学の合格判定よりも、間違えてしまった部分、よく理解できなかった部分を把握することが大切です。
この時期になると、取り組まなくてはならないことが増えるため、今までの学習方法では効率的に勉強を進めることはできません。優先順位を決めて学習を進め、学校の授業も、授業内で学んだことをその場ですべて身につけてしまうくらいの集中力を持って臨みましょう。

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2学期(9月〜11月)②

●受験校の最終決定

この時期になると、実際に受験する大学を決定していくことになります。特に11月~12月ごろには、確実に合格できる「安全校」も決め、受験校に組み入れていきます。私立大学は様々な入試形式・入試日を設けていますので、それらを比較して、自身が有利な受験となるよう受験校を決定していきましょう。同時に入試日や合格発表日などを組み込んだスケジュールを作成し、入試日が連続しないようにするなど、無理のない受験スケジュールとなっているか確認します。
推薦入試は出願と選考が、AO入試は選考が始まる時期となりますので、それぞれ必要な準備をしておきましょう。

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冬期(12月〜2月)①

●出願の準備

12月になったら、各志望校の入試要項を熟読し、出願に必要なもの(調査書、写真など)を用意することになります。近年はWeb出願を採用している大学が増えています。申込の締め切りや手順などを確認し、早めの準備を心がけましょう。出願には、受験料や宿泊費(遠方の受験会場の場合)などの費用が必要です。保護者の方とよく相談しておきましょう。

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冬期(12月〜2月)②

●入試スタート

1月には大学入学共通テストが実施されます。2021年度の実施日は1月16日(土)、17日(日)が予定されています。国公立大学を受験する方は受験必須の試験で、受験後は自己採点結果をもとに出願先を決定します。2021年の国公立大学の出願期間は1月25日(月)~2月3日(水)の予定です。私立大学が第一志望の方も、大学入学共通テストを利用した入試を受験する方は、大学入学共通テストを受験することになります。
そして、多くの私立大学の入試は2月初めからスタートし、2021年の国公立大学2次試験(前期)は2月25日(木)から始まる予定です。この時期は入試を立て続けに受験することになり、体力を消耗しますので、体調管理をしっかりしておくことが重要です。
3月は入試の終盤戦です。国公立大学2次試験(前期)の合格発表があり、その後中期試験(一部公立大)が3月8日(月)以降、後期試験(実施しない大学もあり)が3月12日(金)以降に実施予定となっています。また、すべての大学ではありませんが、私立大学でも3月(後期)入試の日程を設けているところがあります。
そして、無事大学に合格したら、入学手続きを行い、入学金と学費を納入します。

いかがでしょうか。以上が受験生の大まかな年間スケジュールとなります。
3年生になると、短い期間で取り組まなくてはならないことが多くなります。そのため、3年生になる前に、①現学年までに学んだことをしっかり身に着けておくこと、②志望校をある程度決定しておくこと、の2点を意識しておけば、受験生になったとき慌てずに済みます。言い換えると、今の時期から新学期になるまでの過ごし方次第で、受験学年(新学年)からの勉強が大きく変わってくるということです。

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