職員対談3
2. 代ゼミについて
代ゼミの強みとは
木戸:代ゼミがこれまで積み上げてきたものは必ずこれからも活かされます。新課程になったからといって全てが変わったわけではありません。これまでのノウハウを次の社会にあわせてどう柔軟に組み替えていくかが大切だと思うので、そういった点ではこの70年程の積み重ねはとても尊いものですし、次世代に繋げていかないといけないと思っています。
過去に行っていた入試方式を改めて復活させるケースもありますし、過去のものが未来にも活用できるということを日々の業務で感じています。
土生:学習指導要領が変わると、変わった部分だけに注目が集まりますが、入試問題を見るとむしろ変わっていない部分のほうが多いんですね。だから過去問の演習は有効なんです。また学習指導要領は約10年に一度改訂されますが、これまで代ゼミは何回もそういう大きな変化に対応してきました。その経験値は今後も大いに活かされると思います。

木戸:その他の点でいえば、代ゼミには教材作成や入試情報などの専門部隊がいるので、内部でも情報収集がすぐにできることが強みです。依頼があれば教育情報センターで専用のデータを作成することもできますし、こういった専門家がいる強みを今回の新課程入試において発揮できた気がしますね。
土生:今、中央教育審議会(※)で新しい学習指導要領を作成、検討していますが、新聞報道では大まかな方向性しか分からないので、教育情報センターから流してもらっている情報はとても貴重です。特に審議会や分科会で配布された一次資料を直接目にすることができるのは大変助かっています。そういう一次情報は教材作成に役立つことが多いんです。
木戸:最近は政府の会議や文部科学省が発表したものをもとに記事を書いて、代ゼミ教育総研のnoteやSNSにアップしています。今の動きはどうなっているのかを機敏にチェックしていこうというのは部内でも共通の認識があるかと思います。
土生:新聞に報道されることは、実は二次情報が多く、その過程で失われているものも少なくないんですね。私たち教材を作成する人間は、直接一次情報にアプローチして、そこから教材作成のヒントを得ることが大切だと思っています。それが迅速に行えることが代ゼミの利点ではないかと考えています。
木戸:教育情報センターでは、毎日教育に関連するトピックの解説を配信したり、要望をいただいたデータを作成することもあります。
私たちがかみ砕いたら二次情報になってしまいますが、できる限り正しい形で職員・生徒・保護者・高校の先生方に伝えるということは心がけていきたいと思います。
(※)文部科学省に設置された教育政策の審議機関
代ゼミで働く魅力ややりがい
木戸:私は代ゼミに新卒で入職したので他社との比較はできませんが、入職してからいろんなことをやらせてもらっています。自分の“やりたい”“挑戦したい”ということを若手のころから応援してくれる雰囲気がありましたし、やりたいことをみんなで形にしていくという風土は代ゼミの魅力だと思います。
また、私の部署は、社会のなかで教育がどう変わっていくのかという大きなうねりの中にいるような感じがしています。教育の変化の先端部分に自分がいる感じがとても面白く、やりがいを感じる部分です。
ベテラン職員の方から昔の話を聞くのも勉強になりますし、自分が持つ勉強したいマインドや研究したい気持ちをすごくくすぐってくれる良い環境だと思っています。
土生:社会の変化にあわせて教育も変わっていきます。また授業を受ける生徒の意識も日々変わっていく。それらの変化に即した教材や授業の方法を考えるというのは大変面白い仕事ですし、やりがいも感じます。私の専門である現代文や小論文は特に社会の動きと連動していることが多いので、小論文の出題テーマの変遷を見ると、社会の変化との関係がよく分かります。そういうなかで、自分のオリジナルのデータをもとに教材を作成したり、授業ができるのはとても楽しいですね。