• 入職年:2023年〈新卒〉
  • 所属:本部校代ゼミタワー 教材研究センター地歴公民研究室
  • 役職:-

Y.T

入職後の異動歴
  • 本部校代ゼミタワー 教材研究センター地歴公民研究室(入職時)
  • 現在

Q1.代ゼミに入職しようと思った理由・きっかけを教えてください

高校生の頃から世界史が好きでした。大量の自作プリントを使い熱意ある授業をしてくれた高校の恩師の影響で、漠然と世界史の教師、ひいては教育業界に関心を持つようになりました。大学・大学院では、図書館に通って文献を読んだり、レポートや論文を書いたりと、アカデミックな作業をする時間が幸せでした。
就職を考えた時、アルバイトとして関わっていた代ゼミの教材研究センターのことが頭に浮かびました。教材研究センターでは、職員が日々入試問題や文献に取り組みながら、各々の専門分野を探究し教材作成にあたっています。教材研究センターは、世界史とアカデミックな作業という2つの「好き」が両方かなえられる場所だと考え、選考を受けました。

Q2.現在の仕事内容を教えてください

模擬試験・テキストといった教材の作成がメインです。模擬試験作成では、過去の入試における出題傾向や出題形式を分析し、本番に近い内容となるよう工夫します。テキスト作成では、前年度のテキストをもとに毎年全体を見直し、改訂・加筆を行います。模擬試験においてもテキストにおいても、日頃授業を担当している講師と連絡をとり、職員と講師が一丸となって作成にあたっています。
1年目からかなり大きな編集権限が与えられ、自分の裁量で創意工夫ができる点が非常に面白いです。また、2024年度から寮生ゼミも担当しています。代ゼミタワ―の上層階には学生寮があり、親元を離れて受験勉強に励む生徒が暮らしています。寮生ゼミはそうした生徒向けの演習授業で、教材研究センターの職員が担当します。毎週1コマの授業をどう進めるか考え、生徒さんと直接やり取りする時間は自分にとっても勉強になっています。

Q3.仕事をするうえで大切にしていることは何ですか?

生徒が模擬試験やテキストの文章を読む際に何を考えどう感じるかイメージすることで、学習しやすい教材を作りたいと考えています。テキストや模擬試験を利用する人は各々異なった価値観や思考のクセを持っているはずです。そのことを意識せず教材を作ってしまうと、一方通行のコミュニケーションに陥る危険性があります。読む生徒のことをできるだけ具体的に思い描き、生徒が疑問を抱きそうな箇所を予測して説明を補ったり表現を練ったりと、様々に工夫する必要があると感じています。今後経験を積むなかで、読む側の立場に立つ想像力をさらに磨いていきたいです。

Q4.学生時代にやっていて良かったことはありますか?

漠然としていますが、「大学って面白いところだな」としみじみ感じるようなことを数多く経験することが大切だと思います。学業であれ、遊びであれ、学生時代にしかできない経験を積み重ね、他人に話せるようになっておくと良いのではないでしょうか。代ゼミは大学入学を目指して頑張る人が集まる場所ですから、彼らに大学の楽しさについて実感を持って語ってあげられたらとても良いと思います。私自身は、学生時代に行った研究や講義で教わった内容が、今の人生を豊かにしてくれていると感じています。だからこそ、大学は厳しい受験勉強を乗り越えてでも目指す価値のある場所だと断言できます。

Q5.今後代ゼミでやりたいこと・実現したいことは何ですか?

受験生の学力を上げることはもちろん、教材を通じて世界史を学ぶことの面白さを感じてもらえたら良いなと考え、密かな目標としています。世界史は私たちを取り巻く世界との結びつきがとりわけ強い科目です。時事の理解はもちろん、漫画や映画、ゲームといったエンタメを楽しむ際にも、世界史で学んだ知識は必ず活きてくるでしょう。一杯の飲み物、一皿の料理にも歴史は影響を及ぼしています。教材作成者の側から見ると、それは様々な切り口から教材を作れるということを意味しています。機械的に知識を問うのではなく、切り口を工夫して、受験生に面白いと思ってもらえるような教材を作っていきたいです。

代ゼミを一言で表すと?

2つの意味で予備校
代ゼミは「受験に備える」予備校ですが、同時に「合格後の学びを実り豊かにするために備える」予備校でもあると思います。講師も職員も、受験の先の未来を見据えつつ生徒に接しています。大学生になったあとも「代ゼミで学んだ時間が糧になっているな」と時々思い出してもらえるよう、職員として精進してきたいです。

このインタビューは2023年12月に行ったものです。