特別選抜について

総合型選抜・学校推薦型選抜とは

総合型選抜・学校推薦型選抜ってどんな入試?

総合型選抜
学校長の推薦
不要
出願時期
9月1日以降
合格発表日
11月1日以降
評価の特長
個人の能力を多面的に評価
総合型選抜の選考パターン
  1. 書類審査(活動報告書、学修計画書、志望理由書)+面接
  2. 書類審査+小論文+面接
  3. 書類審査+学力試験+面接
  4. 書類審査+プレゼンテーション+面接
  5. 体験授業(セミナー)+書類審査+面接
  6. エントリーシート
学校推薦型選抜
学校長の推薦
必要
出願時期
11月1日以降
合格発表日
12月1日以降
評価の特長
調査書などの高校の成績を重視
学校推薦型選抜の選考パターン
  1. 書類審査(推薦書、調査書、志望理由書)
  2. 書類審査+面接
  3. 書類審査+小論文+面接
  4. 書類審査+学力試験+小論文+面接
  5. 書類審査+学力試験+面接
  6. 書類審査+実技試験+面接
  • ※学力試験…大学入学共通テスト又はその他の評価方法等のうち少なくともいずれか一つを必ず活用する。
    (出典)文部科学省「令和7年度大学入学者選抜実施要項見直しイメージ(案)」

多様化する特別選抜!

激しい時代の変化に応じて、大学入試は総合型選抜と学校推薦型選抜といった特別選抜が主流になろうとしています。とりわけ、総合型選抜は学習に対する意欲の観点から受験生を多面的に評価する選抜方式で、その選抜方法も多様化しています。面接や小論文はもちろん、出願書類は志望理由書のみならず、活動報告書(高校までの経験を記載)や学修計画書(大学での学修の進め方を記載)もあります。大学によっては、グループディスカッションやプレゼンテーションが課され、オープンキャンパスやセミナーへの参加、フィールドワークの実施が必要な場合もあります。様々な選抜方法を通じて、従来の学力試験では測れなかった受験生本人の問題意識や人間性を評価します。
 また近年、理工系学部の特別選抜を中心に、女子枠を導入する大学が急増しています。その背景には、諸外国と比較して不足している理工系女性の人材育成があります。次のページでは、2025年度入試(2024年実施)において女子枠を導入した大学をまとめました。なお、2026年度入試(2025年実施)においても、京都大学や大阪大学が女子枠を新たに導入することを公表しており、今後も募集枠の拡大は続いていくでしょう。

特別選抜の歴史と変還

1990 慶應義塾大学SFC(総合政策学部・環境情報学部)が、開設と同時に日本で初めてAO入試を導入。
1997頃~ AO入試が注目され始める。→中央教育審議会(※)の答申の中で、推薦・AO入試等の積極的導入が提言されたことが要因と考えられる。
※文部科学省におかれている審議会のこと。
2000 東北大学、筑波大学などの難関大学が、国立大学で初めてAO入試を導入。
2015 国立大学協会が、推薦・AO入試入学者の定員を入学者全体の3割に拡大する目標を発表。
2016 東京大学が推薦入試、京都大学が特色入試(AO入試)を導入。
早稲田大学が、推薦・AO入試の入学者数を現行の4割から6割に引き上げることを発表。
2017 大阪大学が推薦・AO入試、お茶の水女子大学が新フンボルト入試を導入。
国公立大学の50.3%にあたる85大学240学部でAO入試を実施。はじめて国公立大学全体の5割を超える。
2020 大学入試改革
2021 AO入試は「総合型選抜」へ、推薦入試は「学校推薦型選抜」へ名称と内容を変更
2024 特別選抜で、主に国立理工系学部を中心に女子枠の導入が始まる。
2025 新課程入試元年

①2025年度入試 総合型・学校推薦型選抜入試 変更点(一部抜粋)

大学
区分
大学名 学部(学科) 変更点
国立大 筑波大学 体育専門 総合型選抜AC入試で、「併願可能」→「専願」へ移行。募集人員は8名。
埼玉大学 教育 学校推薦型選抜で「地域枠」を新設。募集人員は15名。
電気通信大学 情報理工学域(Ⅰ類) 総合型選抜と学校推薦型選抜で、CBTを用いた選考を導入。総合型は7名、学校推薦型は26名を募集。
東京大学 全科 学校推薦型選抜の出願資格を「制限なし」→「1浪まで可能」に変更。
横浜国立大学 理工 共通テストを課す学校推薦型選抜を新規で実施。
京都大学 特色入試を、「一般後期」→共通テストを課す「学校推薦型選抜」へ移行。
鹿児島大学 理工 総合型選抜(自己推薦型選抜)を、プログラム別から学部一括で募集する「括り枠」に移行。
公立大 公立はこだて未来大学 システム情報科 指定校推薦枠を廃止し、はこだて枠(函館市•北斗市•七飯町の高校対象)を新規実施。12名を募集。
東京都立大学 システムデザイン(情報科) 共通テストを課す総合型選抜で、「情報Ⅰ•Ⅱ利用入試」を新規実施。
名古屋市立大学 芸術工 共通テストを課す学校推薦型選抜で、名古屋市高大接続型を新規で実施。募集人員は3名。
奈良県立大学 地域創造 共通テストを課す総合型選抜を新規実施。
県立広島大学 地域創生(地域文化、健康科学)、保健福祉(作業療法学) 学校推薦型選抜で「全国高等学校枠」を新設。地域創生は7名、保健福祉は2名を募集。
沖縄県立芸術大学 美術工芸、音楽 総合型選抜を新規実施。美術工芸は合格者に共通テストを課し、音楽は共通テストを免除する。
私立大 聖心女子大学 現代教養 総合型選抜で「探求プレゼンテーション方式」を新規実施。
大東文化大学 全学部 学校推薦型選抜で公募制基礎学力テスト型を新規実施。
東京家政大学 全学部
(自主自律探究入試は家政・造形表現を除く)
総合型選抜で自主自律探究入試と知識•技能総合入試を新規実施。
東洋大学 全学部 学校推薦型選抜で、併願可能な基礎学力テスト型の選抜を導入。2教科で実施し、英語外部検定も利用可能。
早稲田大学 スポーツ科 共通テストを課す総合型選抜で、「スポーツサポート歴入試」を新規実施。
関西外国語大学 国際共生 総合型選抜で、併願可能なグローバル•チャレンジ前後期を新規で実施。

②2025年度入試 総合型・学校推薦型選抜入試 女子枠新設大学一覧(一部抜粋)

大学
区分
大学名 学部(学科) 変更点
国公立大 室蘭工業大学 理工(創造工、システム理化) 共通テストを免除する総合型選抜(昼間コース)で女子枠を新設。募集定員は15名。
秋田大学 総合環境理工 理工学部で実施していた共通テストを課す総合型選抜を廃止して、共通テストを免除する女子枠の学校推薦型選抜を実施。募集人員は15名。
福島大学 理工 総合型選抜に「理系教育女性人材育成枠(女性枠)」を新設。募集人員は8名。
茨城大学 工(機械システム工、電気電子システム工、情報工) 学校推薦型選抜で女子枠を新設。募集人員は15名。
千葉大学 情報•データサイエンス 総合型選抜を廃止し、学校推薦型選抜で女子枠を新設。募集人員は15名。
東京科学大学 理学院、工学院 共通テストを課す総合型選抜と学校推薦型選抜の女子枠を新設。総合型は85名。
新潟大学 工(知能情報システムプログラム) 共通テストを免除する学校推薦型選抜で女子枠を新設。募集人員は5名。
福井大学 工(機械•システム工) 共通テストを免除する女子特別枠の学校推薦型選抜Ⅰと共通テストを課す総合型選抜Ⅱを新設。学校推薦型選抜は10名、総合型選抜は15名を募集。
名古屋大学 工(化学生命工、機械•航空宇宙工) 共通テストを課す学校推薦型選抜で女子枠を4学科に拡大。募集人員は21名。
三重大学 工(電子情報工) 学校推薦型選抜で女子枠を新設。募集定員は5名。
和歌山大学 システム工 学校推薦型選抜で女子枠を新設。募集定員は10名。
滋賀大学 データサイエンス 共通テストを免除する総合型選抜Ⅰ【オンライン講座受講型】で女子枠を新設。募集人員は20名。
神戸大学 システム情報 第2次選抜合格者に対して共通テストを課す学校推薦型選抜で女子枠を新設。募集人員は15名。
島根大学 総合理工 共通テストを課す学校推薦型選抜で女子枠を新設。募集人員は20名。
佐賀大学 理工 共通テストを免除する学校推薦型選抜と共通テストを課す総合型選抜に女子枠を設置。
長崎大学 工、情報データ科 学校推薦型選抜に女子枠を新設。
宮崎大学 共通テストを免除した学校推薦型選抜の女子枠を新設。
公立大 山口東京理科大学 工(機械工、電気工、応用化、数理情報科) 学校推薦型選抜の女子枠を拡大。募集人員は8名。
私立大 北海道科学大学 工、情報科 学力試験を課す自己推薦型選抜で、女子特別枠を新設。募集人員は15名。
長浜バイオ大学 全学 公募制推薦Bで地域特別枠を廃止し、学力試験を課す女子特別枠を設置。募集人員は8名。
大阪工業大学 工(生命工)、情報科(実世界情報)、知的財産 学力試験を課す女子特別推薦入試を新設。募集人員は6名。
大阪産業大学 情報デザイン、建築•環境デザイン、システム工 女子特別入学試験を新設。募集人員は9名。
関西大学 システム理工 学力試験を課す総合型選抜で、女子特別入学試験を新設。募集人員は5名。
大和大学 理工、情報 総合型選抜で理系女子特別入試を新設。募集人員は15名。
甲南大学 理工(物理)、知能情報 公募制推薦で、女子特別推薦型を新設。募集人員は約5名。
福岡工業大学 工、情報工 総合型選抜でタイプⅠ(理工系女子)を新設。募集人員は17名。

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