東京大学 - 合格者の合格最低点・推移(2026年)
3.合格者の合格最低点・推移(2026年)
【図表⑤】合格者の詳細と成績

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第1段階選抜の最低点とは異なり、最終合格者の合格最低点は文科・理科の全科類で低下しています。まず文科に注目してみると、2025年と同様に三科類間の最低点に若干の差がつきました。最低点が最も低かった三類と高かった二類の得点率の差は2.6ポイントです。二類の合格最低点が最も高いのはこの10年間で5回目となります。【図表⑤】参照
次に理科についてみていきましょう。2023・2024年は2年続けて上昇した合格最低点ですが、2026年は2025年に引き続き低下しました。一類は55.2%で3.2ポイント低下、二類は55.5%で1.4ポイント低下、三類は62.9%で4.1ポイント低下です。二類の合格最低点が一類よりも高くなったのはこの10年間では初めてです。【図表⑥】参照
全科類における総合点の最低点の低下は、第1段階選抜の合格者最低点が8割を超えた科類がなかったことと2次試験科目の難化が挙げられます。代々木ゼミナール教材研究センターの分析によると、すべての受験生に課される英語と数学(文科・理科)、および一部の受験生が選択する地理が難化しました。近年、数学は難化傾向が続いています。受験必須の英語と数学の難化は合格者最低点の低下に影響を及ぼしていると考えられます。
2025・2026年の2年にわたり第1段階選抜の予告倍率を縮小した目的について東京大学は、①丁寧に適正かつ合理的な採点をおこなうため、②受験上の配慮が必要な受験生へ適切かつ迅速な対応をおこなうため、③理科三類については丁寧な面接試験をおこなうため、以上の3点を挙げていましたが、3/10(火)の記者発表において3つのねらいは十分に果たされたとコメントしています。
特に①については採点基準の変更も含めて点数に影響を与えます。東京大学は高等学校での学習内容を深く理解しているかを問う良質な問題を出題する大学です。採点者に伝わる答案が書けているかどうかも含め、確かな理解に裏打ちされた記述・論述力を高めておく必要があります。

